今日の一句 「明日も鍋」
ご近所さんからもらった大根がたくさんあるので、今日は鍋、明日も鍋。1日おいて、明々後日も鍋。日本の冬は鍋と決まっている。@自宅
千早哉
今日の一句 「エスカルゴは食べられるようになった」
最近になって触れない昆虫が増えた。こおろぎは少し苦手になったし、みみずは触れなくなった。かたつむりはもってのほかだ。だけど僕は最近エスカルゴを食べている。アヒージョと一緒に注文している。外国の人が食べているからか?おしゃれな人が食べているからか?カタカナだからか?わからないけど食べている。
もしもこおろぎがカタカナになってヨーロッパ人がおいしそうに食べていたら、僕らはきっと食べるだろうか。食べるだろうな。
@メニューがチョーク書いてあるお店
千早哉
今日の一句 「朱いトラクターがのんびり進む 後ろにお供をひきつれて」
春、稲を植え終えたトラクターが県道をゆっくり走る。道に泥を残して。結構な台数の車を引きつれながら。ただ、多少迷惑はしているようだが、クラクションは鳴らしいる人はいない。そういうものだからだ。やがて車線が増えて小さな渋滞は解消した。
運転をしているとたまに渋滞を作っている人がいる。そんな時は「あの人の車は速く走れない車だよね。仕方ないよね。」と考えるとやさしいドライバーなれるのかもしれない。 @ 土手にはあざやかな彼岸花が咲く道
千早哉
今日の一句 「サウナで主となり ちょっとだけ腕を組む」
サウナで小さな戦場だ。いつも男同士の小さな勝負が繰り広げられている。歳も体力も職業もイケメンもマッチョも関係ない。ただ暑さをガマンするだけ。これほど平等で単純な勝負はない。
サウナではいろんなタイプがいて、ひたすら水風呂とサウナを往復する人もいれば、死ぬんじゃないかってくらい長く入っている爺さんもいる。全員にいえるのは、大きなテレビか時計だけをみんな見ている。
そして、誰よりも長くいると少し偉くなった気にもなるから不思議だ。腕組みなんかしてやたら堂々としてしまう。後から入ってきた人をチラッと見たり、瞑想しているフリなんかもする。魅惑の場所サウナ。
@90度のサウナ
千早哉
今日の一句 「あの子が結婚してしまう 花嫁奪っていいですか」
同い年の同僚が付き合っていた彼氏と結婚する。出雲神社へ行った直後に出逢った警察官らしい。タイミングや職業は重要だ。今からでもなれるものかなぁ、警察官って。。。
おめでとう、お幸せにね!!@ 職場
千早哉
今日の一句 「コトンとポストに新聞の気配 僕はまだ昨日のまま」
夜更かしをして、布団の中でなかなか眠られずにいると、申し訳なさそうな最低限の音を立て自転車が近づいてきた。何者かと訝しがっているとポストを触る気配がしたので、すぐに新聞配達員だと気づく。
すでに彼らは今日の世界にいて、今日の仕事をこなしていた。僕はまだ昨日をだらだらと引きずっている。早く昨日を終わらせよう。
@寝つけない布団の中で
千早哉